皆様こんにちは、BUSHMEN Travel Gearの小森です。

人気ブログ「それいけ中年!」第4弾、今回はあっちゃんではなく、前回のブログで紹介した第3の中年、木枠の池田さんと山梨県の道志川で人生初の渓流釣りをしました。池田さんは釣りは勿論、スノーボード、登山、ボルダリング、キャンプ、野営などをこなしてきた生粋のアウトドア野郎です。

しかし近年は膝に水がたまりがちでハードには動けなくなってしまったようで、

「昔の古傷が痛むぜ、、、」

なんてカッコつけている家族をこよなく愛する笑うと愛嬌たっぷり中年です。

英断。

「ほんとにいいの?」

池田さんからの5度目の確認です。何の確認かといいますと、渓流釣りにはいくつかのスタイルがあって、僕は写真のようなベイトというスタイルを選んだ事の確認です。このスタイルは慣れるまで大変で、素人が手を出すと投げた時にベイトの中で糸がぐしゃぐしゃになってしまうバックラッシュという状態になってしまいます。

なので普通最初はスピニングリールというリールを選択するのですが、僕は最初からベイト一択でした。何故なら、

「だってこっちの方がカッコいいじゃん」

と、池田さんに5回答えました。

ノットバックラッシャー。

「久保キャンプ場の第2駐車場に朝6時集合」

池田さんから非情な早朝招集をいただき車をすっ飛ばして向かいます。道志道の早朝の静謐な景色にうっとりしながらひた走り6時3分に到着。

遊漁承認証を買っていざ出陣です。最初は広めのところで投げる練習をしましたが、意外と意外。小森バックラッシュせずに結構投げられます。何故なら事前にご近所様の目にも負けずに家の前で投球練習を繰り返していたからです。

というわけで川を移動しながら本格的に釣りはじめました。転んで小学生のような擦り傷を作り、木の枝に引っ掛けて泣く泣く1個1600円のルアーに別れを告げながらもマイナスイオンたっぷりの中での渓流釣りはとても気持ちのいいものです。

しかし全く釣れない、、、

未知との遭遇。

池田さんも全く釣れず、魚が追ってくる気配もないと、2人向き合って話している時でした。

何とも言えない顔して池田さんが僕の後ろを見つめながら一言つぶやきました。

「熊だ、、、」

僕は数秒言葉の意味を理解出来ず、理解した時は友人の熊田さんに会ったのだと思いました(ほんとうです)。

なので軽い気持ちで振り向きました。すると15m程先に150キロくらいありそうな動物さんがいらっしゃいました。

「うそっまじか!」

そういいながらあまり現実感がありませんでした。恐怖感もそれほど感じませんでした。多分あまりの事で脳がきっちり機能していなかったのだと思います。そしてそれから数秒後にいきなり心拍が跳ね上がりました。どうやら脳が機能し始めたようです。

それと同時に動物さんは猛然と川を横切り始めました。その姿をよく見ると熊、、、なのかな、、、なんか違うような、、、

はい、引っ張ってすみません。大きな猪でした。川を渡る姿はどうみても熊には見えません。

ただ凄いと思ったのが、川を渡り切った猪は巨体をものともせずに断崖絶壁に近い傾斜を凄い勢いであっという間に駆け上がっていきました。人間には絶対に出来ない動きでした。動物の身体能力の高さを見せつけられました。

そして恐怖に囚われると簡単に真実を見落としてしまうのだと実感すると同時に、こっちに突っ込んでこなくて本当に良かったです。

なげども釣れず。

気を取り直して穏やかな天気の中釣り始めましたがやはり釣れず、昼過ぎに久保キャンプ場まで戻ってきましたが、こんなに移動してたのかと思うくらいに歩きました。

池田さんは久保キャンプ場に泊まる事になっているのでこの後も釣りをするのですが、僕は帰らなくてはいけないので泣く泣く撤退となりました。

「釣れたらライン送るよ」

本当に釣れたら悔しいな。と思っていたら帰宅後にこんな写真が送られてきました。

「さすが俺」の一文と共に。

5月には山梨のCARNOSA CAMPの店長さんにも加わっていただき再挑戦する予定です。その時こそは必ず釣るぞ!

悔しさと疲労で哀愁たっぷりです。