皆様こんにちは、BUSHMEN Travel Gearの小森です。
今回はBUSHMENで極限を試す為、極寒軽井沢での雪中ハンモック泊を敢行してまいりました。
新年早々。
「BUSHMENの性能を試すべく、雪中ハンモック泊を敢行する!」
BUSHMENをこよなく愛する漢、古着を着たくまさんことあっちゃんから厳命が下されたのは、年が明け、正月気分で曜日感覚がまだ戻りきらない頃でした。
いよいよこの時が来たかと、浮ついた正月気分は霧散し、代理店としてユーザー様に有益なデータを提供すべく、我々は夏の避暑地として名高い軽井沢にある、「ライジングフィールド軽井沢」にて極寒雪中ハンモック泊を決行することとなりました。
「新幹線で行くから軽井沢駅に集合!」
事前の情報では、軽井沢駅周辺には全く雪はなく、駅から200m程標高の高い「ライジングフィールド軽井沢」に問い合わせた所、10㎝程雪が積もっているという話だったので、僕はノーマルタイヤの車で向かい、駅周辺に車を止めてあっちゃんと「ライジングフィールド軽井沢」に向かう運びとなりました。
実際駅周辺に雪はなく、昼とはいえ2℃程度で極寒とは程遠い気温だったのでテストになるのか心配になりましたが、何はともあれタクシーに乗り込みいざ極寒予定地「ライジングフィールド軽井沢」へと向かいました。
山を越えたら雪だらけ。
軽井沢駅の北側にある、バブル時代と現代が交じり合ったメインストリートと高級別荘地帯を抜けると、急激に傾斜がきつくなり道の端が積雪し始め、頂上を超えたとたんに雪が降り始めて道路にも雪が積もっていました。
駅から僅か15分ほど走り山の反対側になっただけで気温が一気に下がり、これは積雪10㎝どころではないと思いました。とはいえ風はなく、まだまだ極寒とは言えない静かな雪道を、5分ほど歩き僕らは受付に到着しました。
「ライジングフィールド軽井沢」はとても美しい自然の中にありながら、高規格キャンプ場の部類に入るとても綺麗なキャンプ場です。受付の中にはアウトドアショップ顔負けのギアを販売しており、子供が遊べる施設、様々なニーズに対応出来る特徴的なサイトがあり、綺麗なトイレの中には暖房が付いていました。更にはスタッフの皆様全員感じが良くとても気持ちのいいキャンプ場でした。
「今日は完全貸し切りです」
受付のスタッフの方にそう言われ、そりゃそうだろうな、、と思いつつ、今回僕らが予約した「野営フィールド」に向かいました。「野営フィールド」は林間サイトになっていて、ハンモックが張れるので選んだのですが、実際に見てみると予想以上に広く、相当数のハンモックが張れるサイトでした。
スタッフのの方に聞いてみると、隣接する「ブッシュクラフトフィールド」と合わせれば40張り以上はいけると言われ、その瞬間「BUSHMEN’S CLUB」の候補地に持ち上がりました。そして嬉しい事に、複数のスタッフの方がBUSHMENを持っており、イベントに向けてかなり現実的な話をすることが出来ました。なので今年のどこかで「BUSHMEN’S CLUB」開催の可能性が高いキャンプ場です。
急変。
さて、話を極寒雪中ハンモック泊に戻すと、広大な林間内は選び放題張り放題で、中年2人無邪気にはしゃぎながらあーでもないこーでもない言って設営を済ませました。
今回選んだギア達は、
・ZEN – Hammock / marpat(人気なくカタログ落ちしてます、、)
・THERMO – Tarp 3×3 / olive(2年以上使っている頼れる相棒です。今回はフルクローズせず。)
・GLOW – Under quilt -12C(これまた2年以上使ってる冬に無くてはならない最重要ギア)
・GLOW – Camp quilt +5C(これまた冬に無くてはならない最重要ギア)
・ULTRALIGHT – Hammock suspension system(軽量ツリーハガーのみ使用)
・PRO Whoopie slings orange(色付きウーピースリング)
・Soft shackle / black(ダイニーマコードで作ったカラビナ。新作です。)
そして極寒対策としてLITEWAYの、
・SLEEPER QUILT 850+ FP / -2℃
・CHOONIE APEX 5.0oz /+1℃
というオーバーキルトと足にはくダウンを今回は投入しました。
7ここでBUSHMENの新作、ソフトカラビナである「Soft shackle」についてのレビューをひとつ。
重量僅か4gで、21gのカラビナの代わりを務めてくれます。最強素材のダイニーマコードなので強度は全く問題なく、ギアバカ好みの憎いやつです。
ただ今回使用して1点伝えておきたい事は、既にハンモックに付いてるループと変更して使用した場合、「Soft shackle」の直径が9㎝と短い為、横になった時にハンモックの中央部分が盛り上がり気味になり寝づらいと感じました。なので「Soft shackle」はカラビナの代わりとして使用するのが良いと思います。
「一気に冷えてきた、、、」
ひと段落した時点で気温はー2℃程。極寒とは程遠い感じですが一面雪景色の眺めは美しく、静かなサイトで過ごすひと時は至福の時間でした。
しかし、暗くなるにつれ少しずつ風が吹き始めると事態は急変。気温はー10℃あたりまで下がり、焚火にくっついていても体の芯が冷えてきます。やはり北軽井沢をなめてはいけません。きっちりと気温を下げてテスト環境を提供してくれました。
初体験。
「最悪トイレで寝ればいい」
アンキルとオーバーキルトひとつずつで眠るあっちゃんに冷たい一言を言い放ち、いよいよご就寝です。
気温は-15℃。初のダブルオーバーキルト仕様に潜り込んだ時は寒さは皆無、飛び出している顔が寒さでピリピリとしているのが心地よいくらいです。
そして横になったままあっちゃんと少し話しているうちに眠りにつきました、、、
、、、数時間後、目が覚めました。体の上部はダブルオーバーキルトなので暖かいが下が少し寒い。ハンモックに触れてみると少し冷たい。気温はわかりませんが、おそらくー15℃は下回っていると思われます。風の影響もあり、ついに鉄壁のアンキルが冷気の侵入を許したのです!
「今アンキルはー12℃の快適使用温度を超え、-19℃の限界使用温度の世界と戦っているのか!」
などと寝ぼけた頭で考えながら体を丸めて再度眠りに落ちました、、、
結果と対策。
朝8時くらいに起床しましたが、途中3回ほど寒さを感じて目が覚めました。トイレに駆け込むほどでは全くありませんが、やはりアンキル単体ではー12℃を超えると快適に眠る事は難しくなるようです。
対策としては、タープをフルクローズにする事でかなり変わってくると思います。あとはアンキルにサーモブランケットを被せるか、マットを敷けばかなり変わってくると思います。
オーバーキルトに関してはダブルなので全く問題なかったです。因みに、オーバーキルト1枚のあっちゃんは、トイレに駆け込む事はありませんでしたが、寒すぎてあまり眠れなかったとのことです。
というわけで、今回はとてもいいテストが出来たと思います。朝は太陽が出ていて、とても美しい景色を拝む事が出来ました。帰りは中年お決まりの、温泉につかり、軽井沢駅前の定食屋さんでご飯食べてお互い帰路につきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。