あけましておめでとうございます。BUSHMEN Travel Gearの小森です。

今回は少し変わった切り口で、どうやってBUSHEMEN製品達はプラグフラックスまでやってくるのかをご紹介したいと思います。

代理店の裏側的な話であまりアウトドアと関係ない投稿ですが、BUSHEMENが皆さまのお手元に届くまでの旅を知る事で、よりいっそう愛着を感じていただければ嬉しいです。

全部自分。

最初に前提として、皆さまご存じの通りプラグフラックスは超零細企業です。

資金、労働力、経験。ない物ばかりです(あるものは情熱と借金だけです!)。それゆえに無駄な経費はかけられません。

先ず、製品が本国から成田空港に到着して、成田の貨物倉庫から電話が掛かってきて製品の到着を知らせてくれます。本来であればそのまま成田から会社まで届けてくれれば楽なのですが、この値段が馬鹿になりません。なので自ら回収に行くことになります(3分の1くらいの経費になります)。

成田の倉庫には明日行きます、と伝えた後に行きつけのニコニコレンタカーに電話を入れます。

「小森ですが明日いつものお願いします」

「まいど~」

なかなかの常連ぶりです。ニコニコレンタカーではいつもハイエースを借りるのですが、月一回程度の利用なので所有するより割安です。

予約をした後は忙しくなります。翌日は回収に半日近く時間をとられるので前倒しできる仕事を終わらせなくてはなりません。

無法地帯。

回収当日はレンタカーを借りて11時前くらいに出発します。町田から成田なので都心の渋滞を避ける為にちょっと遅めにしてます。

大体2時間程度で成田に到着して、貨物倉庫のゲートで書類に記載して首にかける許可証を受け取ります(かけた事ありませんが、、)。

そしていよいよ倉庫街のような広大なエリアに侵入していきますが、内部は荒くれどもで溢れていて日本の法律は通用しません。荷物を運ぶカーゴがビュンビュン走り回り、運送会社の厳つい方々がギラついた眼差しを送ってきます。

しかし、最初の方こそオオカミの群れに放り込まれたウサギのように怯えていた小森ですが今は違います!

走り回るカーゴをモノともせず突き進み、ギラついた眼差しに目つぶしを喰らわせながら目指すはBUSHEMENを預かる倉庫の受付です。

受付で「AWB」という貨物情報が記載された書類を受け取り、お次は書類を持って通関手続きをしに行きます。

ここは倉庫周りのような殺伐とした雰囲気がなく、通関士の方々は非常に優しく丁寧に接してくれます。最初の頃は右も左もわからない僕の為に付きっきりで全て教えてくれました。そのおかげで今では手続きの全てをこなせるようになりました。

しかし、、

ここでは稀に抜き打ちの貨物検査が行われます。

「小森さん。今回は検査します」

あれほど優しかった通関士の顔から表情が消え、僕は殺風景な空間に連れて行かれます。そして万が一僕が逃げ出した時の為に10人ほどの職員に取り囲まれます。

僕は完全にオオカミの群れに放り込まれたウサギさんとなり震えるだけです。

いよいよ検査が始まり、御大層な機械に通して内部を確認した後に真打の麻薬犬の登場です。この瞬間が最も緊張します。麻薬が入っている事は無いだろうと思っていますが、麻薬犬がいたずら心を出して「ワン!」って言ったらどうしよう、、、って。

荷が重い。

麻薬犬がいたずら心を出さずに無事に許可が降り、関税を払ったのちに再び倉庫の受付に向かいます。ここで通関の許可を貰った書類を提出して保管料を払い、ようやく可愛いBUSHMEN達とご対面です。

しかしここから力仕事になります。カーゴのにいちゃん達は手伝ってくれないので2~300キロ程ある貨物を一人で車に積み込まなくてはなりません。段ボール1個3~40キロ程ありますので正に「荷が重い仕事」です。

そして車に全て積み終わったらようやく全行程終了です。貨物検査がなく全てスムーズに進めば大体1時間くらいで終わり帰途に就く事が出来ます。

他社の代理店はどのような形で輸入しているかわかりませんが、プラグフラックスはこのような形でBUSHMENを輸入しています。経費の為とは言え効率が悪いですが僕は結構気に入っていて、自らがBUSHEMENを迎えに行く事で愛着が湧きますし、最大限に丁寧に扱う事でユーザーの方々の元へ少しでも綺麗な状態でお届けできると思っています。

いつまでこの形で出来るかわかりませんが出来るまで続けていこうと思っています。

新年早々変なブログになりましたが今年もBUSHEMENを宜しくお願い致します。