皆様こんにちは、BUSHMEN Travel Gearの小森です。
最近ゆるハン(ゆるめのハンモック泊)ばかりを繰り返してきた我々は、改めて代理店としての在り方を見つめなおし、自らの精進及び製品への理解を深める為によりハードな環境へと身を投じるべきと言う結論に達したのです。
そんなわけで今回は、積雪直前の那須岳への一泊二日のUL登山へと行ってきました~
さらばゆるハン。
「今日で最後だな」
10月の終わり、あっちゃんこと古着を着たくまさんは、秩父にある「ゆるはん」の聖地(僕らにとって)、満願ビレッジにある満願温泉につかりながらつぶやきました。
「我々はいつまでもぬくぬくとしたアウトドアをしているわけにはいかない!今こそ山に登らなければ!」
温泉をでて、施設内にあるお食事処でとんかつ定食を食べながら熱く語りだしました。カキフライ定食を食べていた僕も同様に思っていたので、特に言い争う事もなくほぼ素人2人組による那須岳登山が決定しました。
いざ那須岳。
「通り道だからうちに迎えにきてよ」
極度の方向音痴の彼にとって方向は東西南北の4種類しかない為、町田から直接那須岳に向かえば半分の時間で済むけど、どうして通り道だと思った。という言葉を飲み込んで「了解」とだけ答えて朝7時に出発しました。
途中通り道にいる方向音痴を拾い東北道で那須岳を目指します。都内は結構渋滞に巻き込まれましたが、東北道に入ってからは快適に移動して、お昼くらいに那須岳のロープウェイ乗り場に到着しました。
ロープウェイ乗り口で既に標高1400mほどで、1700mほどまでロープウェイが連れて行ってくれるので、はっきり言ってバリバリ登る人から見たらゆるいと思いますがそれはそれ、気にせず登山開始です!
登坂開始。
今回は3点のテストを兼ねています。
・LITEWAYのバックパックを使用しての登山
・氷点下でのLITEWAYタープシェルターでのテント泊
・BUSHMENのアンキル、オーバーキルト、エアーマットスパルタンを使用してのテント泊
因みに、このテストは僕にとってマストの為、企画当初テント場がある「三斗小屋温泉」の山小屋に泊まりたいとぬるいことを抜かしてきたあっちゃんとひと悶着ありましたが、一喝し無理やりテント場に泊まっていただきました。
さて、1700mにあるロープウェイの山麓駅に到着した我々は、まずは「茶臼岳」を目指します。
8キロ以下に抑えたLITEWAYのバックパックの背負い心地に問題はなく、ULハイクの大御所「山と道」のスリーピングパッドを一部カットして、背中部分に差し込んだのでフィット感とクッション性も良好でした。
歩きはじめは心拍が急に上昇するので苦しさを感じますが、15分ほどすると上昇が落ち着き呼吸は楽になりました。景色は美しく、気温は思ったより高くて風もあまりないと思っていたのですが、最初の目的地の「茶臼岳」山頂に着くと風が吹き荒れていました。登ってきた斜面の反対側から風が常に吹いていて、歩いていると時折体ごと持って行かれ、急激に寒くなり山は油断出来ないと認識を新たにしました。
テント場に降る。
1900mの「茶臼岳」から、1460m付近にある「三斗小屋温泉」のテント場へと向かいます。
風が吹き荒れている荒涼とした岩場を無心で歩いていると、森林限界地点まで降ってきました。境界線がはっきりしていてとても興味深かったです。風も木が遮ってくれるので暖かく非常に快適でした。途中で避難小屋があり、そこで休憩をはさみ無事に「三斗小屋温泉」に到着しました。
受付を済ませた後、テントの設営を開始した頃には16時を過ぎており、かなり日が傾いて気温も下がってきました。設営が終わった頃には風が吹き始め既に気温が0℃付近になっており、焚火などは用意していないのでお互いに早々とテントに籠りました。
テント内に入ってしまえば、LITEWAYのタープシェルターは風にもびくともせず僕を守ってくれて、SOLのEmergency BivvyにBUSHMENのアンキル、オーバーキルト、スパルタンを詰め込んで寝床の完成です。試しに潜り込んでみると、凄く暖かくこれは余裕だなと考えているうちにうっかり寝てしまいました。
なんだかんだ言って。
温泉最高です。
うっかり寝てしまったあと、バーナーでお湯を沸かし、アルファ米で夕食を食べた後に僕たちはこの登山のメインと言っても過言ではない温泉へと向かいました。
先ずは山小屋の中にある温泉に入りました。当然ゆるハンの聖地、「満願温泉」とは施設は比べるべくもないのですが、疲れて冷えた体には効きました。これほど温泉に感謝したことはありません。
そしてこの後がメインイベントで、ここには露天風呂があり、画像が一切なく申し訳ないのですが、山々を見渡せる最高のロケーションになっています。山小屋からは少し離れていて、道のりはおろか脱衣所まで街灯が無いのでフラッシュライトはマストです。そして入ったら最後、もう出たくない程に最高です。山が見える露天風呂は沢山ありますが、ほぼ同じ目線か眼下に山々が見れる露天風呂は中々お目に掛かれないと思います。
そして十分に暖まり、山小屋にこのまま泊まりたいというという気持ちはあっちゃんに黙ったまま、そそくさとテントに戻って寝袋に潜り込むのでした。
結構長くなったので、次回パート2にします。最後まで読んでいただきありがとうございました。