
皆さまこんにちは。プラグフラックスの小森です。
酷暑がやわらぎ、ハイキング日和の涼しい秋がやってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
今回のブログでは、シェルターラインナップにDCFモデルが復活したので、恒例の「シェルター生地比較」を書きました。
それでは復活したDCFモデルを、旧モデルや現行の他モデルと比較してみましょう!
DCFモデルの特徴
今回ローンチしたDCFモデルは、2人用サイズの「PYRAOMM DUO」のみに用意されました。理由としてDCF生地は高価なため、LITEWAYシェルターで一番人気のある「PYRAOMM DUO」に絞ることでリソースを集中させるためです。
DCFモデルの最大の特徴は”軽さ”です。「0.51oz」の生地を使用し、「DUO」サイズでは”260g”とコンビニおにぎり 2個分くらいの圧倒的な軽さを誇ります。
初めて持った時は脳が一瞬バグるほどの軽さを覚えました。もちろん軽さの最大要因は生地ですが、同時に出入口を1つに絞り、ベンチレーション機能を割愛することで更なる軽量化を図っています。
ベンチレーション機能の割愛について本国ウクライナの設計者へ訪ねたところ、『ベンチレーション機能が有っても結露は完全に防げないし、フロアレスなんだから下から換気されるよ』とのこと。
彼の言葉にハッとさせられました。”無駄な機能を削ぎ落とし、軽快に旅をする”、これこそがLITEWAYが掲げる”Lightness is where you are!”だと!


スペック比較
それでは次に3つのモデルを表にまとめてみました。重量や収納サイズなどの数値は、全て「DUO」モデルで比較しています。
DCF | Silpoly | Tyvek | |
素材 | ・0.51 oz Dyneema Composite Fabric ・YKK Aquaguard zipper | ・1.1 oz Silpoly 20D Ripstop ・YKK Aquaguard zipper | ・Tyvek 1025D ・YKK Aquaguard zipper |
重量(シェルター) | 260 g | 440 g | 435 g |
重量(生地単体) | 17.3 g/m² | 37.3 g/m² | 41.5g/m² |
引裂強度(MD) | 62 N | 12 N(公式数値ではありません) | 6 N |
耐水圧 | 15,000 ㎜ | 2,000 ㎜ | 2,000 ㎜ |
収納サイズ | 19×9×15㎝ | 16×10×15㎝ | 20×10×20㎝ |
価格 | 165,000円(税込) | 47,300円(税込) | 62,700円(税込) |
このような数値になりました。
比較するとやはり目につく最大のメリットは”軽さ”です。Silpolyと比較するとシェルター重量で40%も軽くなっています。割合だけの強引な例えですが、10㎏のバックパックが6㎏になるのと同じ、、、
引裂き強度や耐水圧に関してもDCFは強く、他のモデルと比べると圧倒的に優れた数値が出ています。
あと、目立たないですが収納サイズが意外とコンパクトです。0.51ozの薄い生地を使用しているため、最もコンパクトなSilpolyとの3辺合計では2㎝しか負けていません。パッキングがしやすくなるのも嬉しいポイントです。
このように比較してみると、「やっぱりDCFは良いな」と皆さま思われたことでしょう。実際、僕も思いました。
これだけ優秀なDCFにおける唯一とも言えるデメリットは、やはり「価格」です。
DCFは世界的に需要の高い素材であり、元々高かったメーカー出荷価格も年々値上げされています。
本国ウクライナおよび弊社が涙ぐましい企業努力を行っていても、商品のほとんどを占めるDCF素材の原価が価格へストレートに反映されてしまいます。
この価格とスペックが釣り合っていると感じるかは人それぞれですが、今回LITEWAYが投入したDCFは、とても美しくかなり攻めた仕上がりになっています。
少し話は変わりますが、皆さまに前向きなお知らせです。
物価高や円安が続いておりますが、皆さまにもテント泊を楽しんでいただきたく、10月から従来生地の「Silpoly」、「Tyvek」を使ったシェルター・タープの値下げを行います!
今回取り上げたDCFモデルだけでなく、コスパの良い他生地もお求めやすくなりますので、是非ともご検討ください!
というわけで今回は、LITEWAYの新しいDCFシェルターについて筆を走らせました。
これから秋の登山シーズンに入ります。新しいシェルターをご検討いただいている方の候補としていただければ幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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