皆さま、こんにちは。株式会社プラグフラックスの小森です。
だんだん暖かくなってきて、これから山登りシーズンに突入ですね。
そんなわけで今回のブログは、春夏の山登りで大人気、LITEWAYの「GRAMLESS PACK 35L」と「URBAN PRO PACK 30L」バックパックの比較をしてみようと思います。
この2つのバックパックは、容量的には5Lの違いしかありませんが、実は細かい機能性で違いがあります。どちらを選ぶのが最適なのかしっかりと比較していきます。迷われている方の参考になれば嬉しいです!
スペック・サイズ比較
まずは、スペック・サイズを表にまとめました。
GRAMLESS PACK 35L | URBAN PRO PACK 30L | |
容量 | ・メイン:27L ・伸縮フロントポケット:3L ・サイドポケット:2L×2 ・ハーネス部分のストレッチポケット: 0.5L×2 | ・メイン:24L ・伸縮フロントポケット:3L ・伸縮サイドポケット:1.5L×2 |
メイン部の体積 | 高さ70cm×横幅25cm×奥行15㎝ | 高さ57cm×横幅26cm×奥行13㎝ |
重量 | ・396g(Ultra200X) ・410g(UltraGrid) ・470g(ECOPAK EPX200) | ・378g(Ultra200X) ・390g(Ultra Grid) ・450g(ECOPAK EPX200) |
サイズ(背面長) | ・XS-40cm / 身長~160㎝ (XSはショルダーハーネスの長さが8㎝ 短くなっています) ・S/M-45cm / 身長160~175㎝ ・M/L-50cm / 身長175~ | ・ワンサイズ(背面長45cm) |
価格 | ・49,500円(Ultra200X) ・37,400円(Ultra Grid) ・34,100円(ECOPAK EPX200) | ・47,300円(Ultra200X) ・37,400円(Ultra Grid) ・34,100円(ECOPAK EPX200) |
備考 | ・ハイドレーションシステム用の 開口部装備 ・ヒップベルト | ・フロントポケット内にジッパー付の 隠しポケットを装備 ・ジッパー付のロールトップ ・脱着可能なヒップベルト ・サイド部にアタッチメント付きコン プレッションストラップを装備 |
それでは、この表をもとに比較解説したいと思います。
【容量】・【メイン部の体積】
メイン荷室に関して、「GRAMLESS」は横幅は狭く、高さが長く設定されています。これによってロールトップの巻き幅が確保でき、荷物の容量に合わせてフレキシブルに対応しやすく設計されています。
一方、横幅の広い「URBAN PRO」は、高さが無い分、荷室へのアクセスがしやすくなっています。これは「URBAN」の名前のとおり、普段使いも考慮している為です。さらにジッパーも備えているため、ロールトップを巻かなくてもサッと出し入れでき、利便性も高くなっています。
「GRAMLESS」は、より登山用にフォーカスしているので、サイドポケットの容量が多く、ショルダーハーネスにストレッチポケットを備えています。ストレッチポケットは、スマホや500mⅬペットボトルが収まるので、山行中の使い勝手に優れています。
【サイズ】
サイズ展開に関して、「GRAMLESS」は3サイズ、「URBAN PRO」はワンサイズ展開です。「URBAN PRO」のサイズは、「GRAMLESS」のS/Mサイズと同様の背面長になっています。
「GRAMLESS」は自分の体格に合ったフィットするサイズを選ぶ事が出来ますが、「URBAN PRO」はワンサイズなので、どうしてもユーザーが限定されてしまいます。また、「URBAN PRO」は、ショルダーハーネス間が「GRAMLESS」より2㎝短くなっています。例えば、女性や細身の男性には、よりフィット感が高まる事になります。反対に首・肩周りが太い方にとっては、少し窮屈さを感じてしまうかもしれません。実際、細身と自覚している僕(身長170㎝/体重61kg)の体格だと、「URBAN PRO」のサイズ感はとてもフィットします。
【備考】
「GRAMLESS」は登山向けなので、ハイドレーションシステム用としてショルダーハーネスの間に開口部を設けています。僕はハイドレーションシステムを使用しているので、いつも使っています。
一方で「URBAN PRO」は、ハイドレーションシステムとの互換性は無いですが、普段使いに合わせた装備が豊富です。一番の特徴は開口部にジッパーを設けているところではないでしょうか。ロールトップを巻かず完全にクローズ出来るので安心感があります。登山では欠かせないヒップベルトも、普段使いの際は取り外すことでスッキリさせられるのは嬉しいですね。
あと「URBAN PRO」のサイドにある、「アタッチメント付きコンプレッションストラップ」はとても便利です。トレッキングポールなどの長尺ものを固定するのにかなり重宝します。「GRAMLESS」もバンジーコードで固定出来ますが、「URBAN PRO」のストラップの方が安定感があり、アタッチメントでループを解放出来るので、長尺ものの固定が楽です。
以上が「GRAMLESS」と「URBAN PRO」の主な違いになります。完全に登山での使用を想定しているのであれば「GRAMLESS」の方が使いやすいですし、普段使いでも使いたい方には「URBAN PRO」の方がオススメ出来ます。
パッキング比較
それでは次に、それぞれ同様のギアをパッキングしてみました。その際に気づいた事を書いていきます。
パッキングの参考事例として、「春・夏,一泊二日テント泊」を想定したギア(上記の写真参照)をメイン部分に入れてみます。
トレッキングポールだけサイドポケットに差していますが、その他のサブポケットは使用していません。
実際に収納してみるとこんな感じになります。「GRAMLESS」は2割ほど余裕があり、「URBAN PRO」は1割ほどです。余裕を持って収納しているので、圧縮すればどちらももう1割ほどコンパクトに出来ます。
【パッキングの際に気づいたこと】
・「URBAN PRO」にはジッパーが付いているので、開口部が若干狭くなっているため大きいギアを入れるときに少し邪魔になる
・長尺もの(トレッキングポール)の固定は、「GRAMLESS」のバンジーコードだと頼りない
・なので「GRAMLESS」での長尺ものの固定は、ロールトップを留めるサイドのストラップを絡ませて留めるとしっかりと留められる
・「GRAMLESS」のサイドポケットはメッシュではないので、伸縮しないため常に空間が開いている。これによって出し入れがとてもしやすい。入口は伸縮して程度閉じられているので安心感もある。
・テン泊登山用にパッキングしていると、「GRAMLESS」の方が断然使いやすい。
・前述しましたが、「URBAN PRO」はハイドレーションシステムに対応していないので、使いたい方にとっては不便。
・ジッパーの端を少し開けてそこからチューブを出すというやり方で対応は出来る。
(余談ですが、個人的に「deuter」のTHERMO BAGを背面パッドに使っています。厚みがあり、剛性もあるので、水を入れていても形状変化が少なくていい感じです)
というわけで今回は、「GRAMLESS PACK 35L」と「URBAN PRO PACK 30L」の比較をしてみました。
容量は近いですが、使用環境により明確な棲み分けがなされている事がわかると思います。今回のブログがご購入をご検討されている方の参考になれば嬉しいです!
それぞれのオンライン販売URLも記載しましたのでよろしければどうぞ。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!
GRAMLESS PACK 35L(生地別)↓
URBAN PRO PACK 30L(生地別)↓